高校を卒業し、自由な大学生活が始まった途端、髪の毛の悩みが私を襲った。最初は気のせいだと思っていた抜け毛が日に日に増え、お風呂の排水溝を見るたびに心が沈む。鏡に映る自分の頭頂部が、確実に薄くなっていることを認めざるを得なかった。インターネットで調べてみると、「若年性薄毛」という言葉に行き着いた。ストレス、不規則な生活、偏った食生活、遺伝など、様々な要因が挙げられている。私の大学生活は、まさにその要因の塊だった。夜遅くまでの課題、友人との付き合い、そして一人暮らしでの不規則な食事。これらの生活習慣が、私の髪に大きな影響を与えていたのだと痛感した。このままではいけない。そう思い、まずは生活習慣の見直しから始めることにした。早寝早起きを心がけ、栄養バランスの取れた食事を自炊する。そして、適度な運動を取り入れ、ストレスを解消する方法を見つけること。これらは薄毛対策だけでなく、健康的な生活を送る上でも非常に重要なことだ。小さな一歩かもしれないが、この積み重ねが未来の自分を救ってくれると信じている。大学に入学してからというもの、鏡を見るたびに自分の頭頂部の薄さが気になり、次第に外出することすら億劫になっていった。友人との会話も、常に髪の毛のことが頭の片隅にあり、心から楽しめない。特に、初対面の人と会うときは、相手が自分の髪に気づいているのではないかと過度に意識してしまう。就職活動を控えている今、この薄毛が面接に悪影響を与えるのではないかという不安も大きい。周りの友人が当たり前のように髪のおしゃれを楽しんでいるのを見ると、自分だけが取り残されているような孤独感に襲われることもある。しかし、いつまでも悩んでいても何も変わらない。そう思い、専門のクリニックを受診することを決意した。医師からは、若年性脱毛症であること、そして治療の選択肢について説明を受けた。費用や効果、副作用など、不安な点も多いが、このまま悩んで過ごすより、一歩踏み出すことが大切だと感じた。